関連記事
Androidセキュリティチーム、Nexus Sのroot化について語る
90 曰く、
昨年の暮れ、GoogleはNFC技術を搭載したSamsung製新型スマートフォン"Nexus S"を発売した。Nexus SはLinuxをベースに含むAndroid 2.3をOSとして採用しているが、Android搭載端末には現在のところ端末を所有するユーザであってもシステム領域への書き込みやスーパーユーザ特権の取得ができない制限がかけられており、パワーユーザの間ではアプリケーションのlocal root exploitやブートローダの脆弱性利用などによってこれを回避する「root化(rooting)」と呼ばれる行為が広く行われている。Nexus Sでもユーザコミュニティによって端末のroot特権を得る方法がすぐに発見された。
発売からroot化の完了までの期間が短いことが話題になったが、これについてAndroidのセキュリティチームメンバーであるNick Kralevich氏は先月20日、エントリをAndroid Developers Blogに掲載した。それによるとNexus Sで以前に発売されたNexus Oneと同様にOSの改造が容易であることは設計通りの意図的なものであり、それによって合法的にroot特権を得られることは当然であるとしている。エントリはAndroidのセキュリティに関して述べた後、携帯通信網、コンテンツ提供者の権利、アプリ提供者の権利のすべてを守りつつユーザに選択肢を与えることは可能であり、ユーザはそれを求めるべきだとしてまとめられている。
近い将来にもAndroidデバイス上での電子マネー機能にも使われるであろうNFC技術を搭載したNexus Sの全権がユーザに委ねられたことは、権限の所属先やセキュリティとはなにかといったことに関するGoogleからのメッセージと取ることができるのではないだろうか。/.Jのみなさんはどうお考えだろうか。
スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティ | Google | 携帯電話
関連ストーリー:
auのAndroid1.6端末でAndroid2.2が動いた 2010年12月25日
DMCAに例外追加、Jailbreakなどが合法に 2010年07月27日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク