JALなど空港用竹製車椅子を開発、試験的に導入

2010年12月24日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 日本航空(以下、JAL)、独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)、及びサン創ing社は、保安検査場において金属反応が出ない空港用竹製車椅子を共同開発した。

 これまで金属製車椅子を利用するユーザーは、車椅子の金属が空港の保安検査場の検知器に反応するため、ボディチェックを必ず受けざるをえなかった。しかし同製品は、車椅子自体が保安検査場で金属反応が出ないことから、車椅子のまま保安検査場を通過し、搭乗口まで行くことが可能となっている。

 同製品は車輪はもとより、強度を保つ軸や軸受け、ブレーキ等全てにおいて金属を使用せず、大車輪に装着される握り手部分の輪状も竹を採用。竹特有の温かさを感じることができる。また、足乗せ部分や全体の強度確保には、しなやかな竹の弾性を行かす為の特殊技術が施され、介護用と見られがちな車椅子を洗練された家具のような雰囲気を併せ持っているという。

 今回、オフィスS.I.C所属の元プロ野球選手、赤星憲広氏が設立した社会貢献活動基金である「Ring of Red~赤星憲広の輪を広げる基金~」も竹製車椅子の導入の意義に賛同し協賛。2011年1月大分空港に1台、2011年2月羽田空港に2台竹製車椅子を配備。JALグループユーザーへ利用したもらうために試験的に導入する。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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