中国、7基目の第2世代「北斗」を打上げ

2010年12月20日 14:15

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記事提供元:sorae.jp

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 中国国家航天局(CNSA)は北京時間12月18日4時20分(日本時間5時20分)、四川省の西昌衛星発射センターから、測位衛星「北斗導航衛星」を載せた「長征3号甲」(Long March 3A)ロケットを打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、衛星を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。

 北斗衛星ナビゲーションシステム(Compass Navigation Satellite System)は、アメリカのGPS、ロシアのグロナス(GLONASS)、ヨーロッパのガリレオ計画に対抗した中国独自の衛星測位システムである。

 中国は測位試験衛星の運用を経て、2007年から第2世代の測位衛星の打ち上げを開始しており、今回の打ち上げは今年5基目、計7基目。中国は2020年までに計35基の「北斗衛星」を打ち上げ、衛星コンステレーションを構築し、地球全体カバーできる衛星測位システムの完成を目指している。

 中国はこれで2010年に予定されていた15回の打ち上げを全て成功させ、年間打ち上げ最高記録も更新した。また、今回の打ち上げは、中国運載火箭技術研究院(CALT)が製造した長征ロケットシリーズの記念すべき100回目の打ち上げで、打ち上げ成功後には記念セレモニーも開かれた。

 なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって136回目の打ち上げだった。

 ■長三甲園満完成百次発射任務
http://www.calt.com/xwzx/zyxw/2010121807154132135d.html

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