ロシア、新型測位衛星「グロナスK」を12月下旬に打ち上げ

2010年12月17日 12:00

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: Reshetnev

Image credit: Reshetnev[写真拡大]

 ロシアのレシェトニェフ社(Reshetnev=旧NPO-PM)は12月14日、ロシア衛星測位システム「グロナス(GLONASS)」の新型衛星である「グロナスK(Glonass-K)」をプレセツク宇宙基地に運んだと発表した。

 「グロナスK」は最終点検の後、ソユーズ2.1bロケットに載せられ、12月下旬に打ち上げられる予定となっている。

 「グロナスK」は従来よりも小型化した測位衛星で、重さ約750kg。設計寿命は10年以上で、L1、L2、L3バンドを用いて5種類の信号を送信できるという。

 グロナスはロシア国防省が運用している衛星測位システム(GNSS)で、元々は軍事目的で開発されたが、現在は民間にもサービスを提供している。現在稼働しているグロナスの衛星は21基で、ロシアは12月5日に「グロナスM」3基を載せたプロトンロケットを打ち上げ、システムを完成させる予定だったが、プロトンロケットの打ち上げに失敗し、「グロナスM」3基は太平洋に落下した。

 ■Отправка спутника нового поколения ≪Глонасс-К≫ на космодром
http://www.iss-reshetnev.ru/?cid=news&nid=1124

 【関連記事】
ロシア衛星測位システム、2010年末に全球をカバー
中国、5基目の第2世代「北斗」を打上げ
中国、4基目の第2世代「北斗」を打上げ
デルタ4ロケット、新型GPS衛星を打ち上げ
JAXA、準天頂衛星初号機「みちびき」を公開

関連記事