Google Street View、再撮影で画質向上、公開停止方法も変更に

2010年12月10日 18:00

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記事提供元:スラド

  chuukai 曰く、

 グーグルはストリートビューの既存の写真の一部について「より美しい画質」となるよう再撮影を行い、2010年12月8日から更新を行った(グーグル公式ブログの該当記事)。

 再撮影ではカメラの位置を低くしており、前の撮影ではカメラの位置が高いために障壁を超えて敷地内が写っていたという批判に配慮した形だ。他にナンバープレートや表札のぼかしも追加された。また、公開停止依頼があった写真の非公開方法についても変更を行い、従来は公開停止依頼があった場所からの写真は360度の方向についてすべて非公開としていたが、公開停止依頼があったの写真の該当部分についてのみ、手動でぼかしを入れることとした。

 タレコミ人は再撮影よりも以前に「家の前に幼児用自転車が写っており、防犯上の問題がある」という理由で自宅を真正面から撮影した写真について公開停止依頼を行い、自宅前の場所から撮影された写真は非公開となっていた。そこで、今回の再撮影ではどのようになっているかをチェックしたところ、自宅前の場所から撮影した写真は非公開になっていた。しかし、一つ手前の場所から自宅方向に向けて撮影した写真には、幼児用自転車とビニールプールが「より美しい画質」で写っていた。

 もし更新前の写真に撮影不可なものが写っているという理由で公開停止依頼をしていた方がいれば、再撮影で撮影不可なものがまた公開されていないかチェックすることをおすすめしたい。

 タレコミ人としては、東京都情報公開・個人情報保護審議会会長コメント「意見交換してきた事項のうち、残された課題について」の2にある「商業地、観光地と住居専用地域を線引き」が行われて、プライバシー侵害の危険性が高い住宅地での撮影・公開は止めて欲しいと思うのだが、総務省の利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会提言では住宅地についても撮影態様の配慮やぼかし処理等によりプライバシー侵害のおそれを軽減することは可能であること等を理由として「住宅地についてサービスの一律提供停止を求めることは妥当とはいえない」という判断がされている。

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