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ファルコン9ロケット2号機打上げ、ドラゴン大気圏再突入成功
Image credit: SpaceX[写真拡大]
スペースX社(Space Exploration Technologies Corporation)と米航空宇宙局(NASA)はアメリカ東部標準時間12月8日10時43分(日本時間12月9日0時43分)、商業軌道輸送サービス(COTS計画)初のデモフライトとして、「ドラゴン宇宙船」を載せたファルコン9ロケット2号機を、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。
クラスタ化した9基のマーリン・エンジンが一気に点火し、ファルコン9ロケットが上昇した。打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約3分後に1段目を切り離し、打ち上げから約10分後にドラゴン宇宙船を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。
打ち上げられたドラゴン宇宙船は順調に飛行を続け、地球を2周し、アメリカ東部標準時間12月8日13時17分(日本時間12月9日3時17分)に軌道離脱噴射を行い、その約1時間後に太平洋に着水し、ミッションが成功した。
ファルコン9ロケットの打ち上げは今年6月の初号機に続き2回目で、COTS計画初のデモフライトを成功させただけではく、民間企業が作った宇宙船として初めて大気圏再突入を成功させた。
ファルコン9ロケットは2段式のロケットで、初段にケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・エンジンを9基束ね、2段目に同じくケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・バキュームエンジンを搭載している。静止トランスファ軌道への打ち上げ能力は約4500kgで、日本のH-IIAロケット(H2A202型)に匹敵する。
一方、ドラゴン宇宙船は、最大7名の宇宙飛行士を乗せる有人タイプと、2500kg以上の物資を載せる補給タイプの2種類。ファルコン9ロケットによって打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)と自動ドッキングでき、帰還はパラシュートを用いて、海面に着水する仕様となっている。
■SPACEX'S DRAGON SPACECRAFT RE-ENTERS SUCCESSFULLY
http://www.spacex.com/press.php?page=20101208
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