コーヒーチェーン店が開催、コーヒースクールとは?

2010年12月6日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 電器メーカー各社が最新コーヒーメーカーの開発を積極的に行ったり、自宅で作ったコーヒーやドリンクをタンブラーに入れて持ち歩く人など、自宅で美味しいコーヒーを淹れて飲む人が増えているようだ。そんな中、大手コーヒーチェーン店が自宅で簡単に美味しいコーヒーの淹れ方をレクチャーするコーヒースクールを積極的に行っている。

 外資系コーヒーチェーン店の代表格ともいえるスターバックスコーヒーでは、初心者向けの淹れ方から、香りを追求する本格的なコースまで幅広い。全国の店舗で行われており、3000円程度の受講料を支払えば誰でも受けることができるという。

 また、タリーズコーヒーでは、コーヒーの雑学や、自宅での簡単な淹れ方が学べる初級コースから、エスプレッソマシンを使いこなしたり、チョコレートを使ったお絵かきラテを習得できる上級者コースまで4つのコースから選べる。さらに、コーヒー豆等のお土産もあり、自宅に帰ってすぐに学んだことが活用できるようになっている。こちらも、各店舗で3000円程度で受講できる。

 上島珈琲店をはじめとし、全国にグループ店を構えるUCCコーヒーは、1回で受講終了の体験セミナーのほか、4回に分けて行うベーシックやスペシャルコースなど全4コースが用意されている。また、全てUCCコーヒー博物館で実施し、1回1000円程度の受講料となっている。通信教育でも学べるので、直接UCCコーヒー博物館へ行くことが困難な人でも受講可能だという。

 これらのコーヒーショップに共通するのは、店舗でテイクアウトコーヒーなどを販売するだけでなく、様々な豆の量り売りを行っているという点だ。つまり、自社のコーヒーを愛飲する消費者に、豆を焙煎して自宅で淹れるコーヒーの美味しさを提案し、ドリンクのみならず、豆への興味や購買意欲を沸かせているといえるだろう。新たな顧客を増やすことはもちろん、現在の顧客に新たなサービスを展開することで幅広い利用機会を設ける。物が売れない現代を乗り切る企業戦略そして努力が見えるサービスといえるだろう。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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