GoogleとFacebookのデータ囲い込み対決、近くFacebookがGmailキラーを公開か?

2010年11月14日 11:41

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 FacebookとGoogleの間で、Gmailの連絡先データのインポート/エクスポートに関しバトルが発生しているそうだ(マイコミジャーナル本家/.)。

まず、GoogleがGmail連絡先データAPIの利用規約を変更し、これによりFacebookなど外部サービスによるこのデータの自動インポートがブロックされることとなった。これに対してFacebook側は、ユーザにGmailの連絡先データをダウンロードさせ、そこからデータを取得する新たな方法を提示するが、それに対してさらにGoogle側は、FacebookからGmailにて「連絡先をダウンロードする」ボタンが押されると、ユーザに「このサービス(Facebook)は一旦インポートしたデータを取り出せない仕組みになっているが、本当にデータをエクスポートして、そのような(データを取り出せない仕組みの)サービスにデータをインポートしたいのかい?我々としてはそのようなデータ囲い込みを行うサービスには賛同できないが、本当にいいのかい?」といった問いかけ画面に飛ばされるようにしたとのことである。さらに、この画面から「(Facebookの)データ囲い込みに対して苦情を申し立てる」オプションも選択可能(いまここ)、ということらしい

なお、Googleはデータを囲い込まずに相互公開する「Data Liberation Front」を提唱しているとのことである。

 マイコミにあるように、GoogleがFacebookに対しエクスポートを求めているデータはFacebookようなサービスにとっては「中核となる資産」である。一方で、Googleにとっては、Facebookが巨大化することで、Google側が取得できない情報が増えていくことへの大きな懸念があるということだろう。

 FacebookがGoogleに並ぶ勢いで勢力を増している現状からすれば両者の対立は避けにくいが、The Redisterの記事にあるように、数日中にFacebookがGmailキラーと称される新しいメールサービスを発表する可能性が高そうである。記事では、Docsと同じようにMicrosoftと手を組んだサービスと考えられているようだ。ここまでくると、FacebookとGoogleは全面対立となるだろうか。

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