米司法省、遺伝子に特許を認めるべきでないと文書で表明

2010年10月31日 16:05

印刷

記事提供元:スラド

  m.sakkanen 曰く、

 朝日新聞の記事によれば、米司法省が裁判所に提出した書面で、「組み換えられていないDNAは自然の産物」として特許対象でないとし、それらの遺伝子を分離することも、発明にはならないと表明したそうだ。/.本家にも記事が掲載されているが、乳がん関連の遺伝子特許の訴訟においての司法省からの法定助言書で明らかになったもののようである。

従来は人体から切り離された遺伝子に関しては、化学製品として取り扱い、特許を取得できるという主張が通っていたわけであるが、司法省の見解はこれを覆すものとなる。朝日でも指摘されているように、日米欧のバイオ企業の戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | バイオテック | パテント | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
米国で「乳がんリスク遺伝子の特許は憲法違反」として訴訟 2009年05月16日
人体特許禁止 2003年11月27日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事