パナホームの2010年度第2四半期決算は『増収・増益』で着地

2010年10月29日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 パナホーム <1924> は、2011年3月期第2四半期連結決算を発表。売上高は1,274億円(前年同期比2%増)、営業利益は32億円(同16億円増加)、経常利益は32億円(同16億円増加)、四半期純利益は10億円(同8億円増加)となり、売上、利益とも期初予想を上回った。

 通期予想についても、第2四半期業績および受注が戸建請負で前年比112%と2桁の伸びとなるなど好調に推移したこともあり、期初予想を上方修正し、売上高は2,700億円(前年同期比4%増)、営業利益は80億円(同27億円増加)、経常利益は80億円(同29億円増加)、当期純利益は33億円(同9億円増加)とした。

 引き続き先行き不透明な経済環境のなか、住宅市場は、本格的回復には至っていないものの、過去最大規模の住宅ローン減税、住宅ローンの貸出金利の  優遇、贈与税の軽減措置の拡大および住宅エコポイント制度など諸施策の効果により、一部に持ち直しの動きが見られる。

 このような状況のなか、同社では、戸建請負事業においては「長期優良住宅」認定基準に標準対応し、環境性能に優れた商品を普及価格帯から取り揃え、  幅広い顧客層に提供するとともに、光触媒技術により、長期にわたって美しさを保ち、空気浄化機能で環境にも貢献するタイル外壁『キラテック』の強みを訴求するため、全国一斉販促キャンペーンを実施するなど、受注拡大を図った。

 また、資産活用事業においては、「ケア付き高齢者専用賃貸住宅・一括借上げシステム」を業界に先駆けてスタートさせるなど、他社との差別化による受注獲得に努めた。さらに、リフォーム事業においては、今年度より木造やマンションを対象とした大規模増改築への取り組みを開始し、事業の基盤作りに注力した。

 商品・技術開発面では、パナソニックグループの環境技術を結集した『CO2±0(ゼロ)住宅』の研究棟を建設し、実証試験を開始した。高断熱・高気密な躯体に蓄熱材や真空断熱材の採用や、さらにはパナソニックグループの 最新家電・設備などによる省エネ、太陽光発電や燃料電池による創エネによって、環境性能のさらなる向上を進めていく。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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