「心地よさ」を付加した住空間デザインでグッドデザイン賞を受賞

2010年10月4日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 積水ハウス <1928> は29日、同日に発表された「2010年度グッドデザイン賞」において、「スマート ユニバーサルデザイン」が生活領域/住宅設備部門でグッドデザイン賞を受賞したと発表した。グッドデザイン賞は、日本産業デザイン振興会が主催して行われる日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度で、受賞した対象は「Gマーク」を付けてその成果を広くアピールすることができる。

 このたび同賞を受賞した「スマート ユニバーサルデザイン」は、従来のユニバーサルデザインの考え方の基本となる「安全・安心」、「使いやすさ」に加え、触感や操作感、ふと目にしたときの意匠の美しさなど、居住者が実際の生活の中で感じる「心地よさ」に重点を置いた、同社オリジナルの住空間デザインのコンセプトだ。

 建築技術の向上に伴って快適さが増し、住宅そのものの寿命も延びていく中、家族の年齢や体格、体力の違い、そして長い生涯におけるそれぞれの身体機能の変化に合わせ、将来的にも暮らしやすい住宅を提供することが現在の住宅のあり方の基本であるといえる。「スマート ユニバーサルデザイン」は、たとえば、従来のL字型から進化させたトイレの斜め手すりで人間工学に基づいた立ち座りのしやすさとデザイン性を両立。「フルフラットサッシ&バルコニー」では、バルコニーのサッシ枠の床の段差をなくすことによって、出入りする際のスムーズさを向上させるとともに、空間の広がりや庭との一体感を高めることに成功した。そういった、便利さだけでなく居住者の体や心の率直な感覚に触れる「心地よさ」を実現しているところが「スマート ユニバーサルデザイン」の大きな特長である。

 今回の受賞について、同賞審査委員は「空間の美観性を損なうことなく、安全性、使いやすさという、ユニバーサルデザインの基本を忠実に再現している点を評価した」というコメントを発表。子どもから大人、高齢者まで。そして現在から将来まで。家族全員の長期にわたる快適性と高いデザイン性を両立させる「スマート ユニバーサルデザイン」は、住宅に求められる普遍的な機能を追及した、今後のスタンダードになり得る住空間だといえる。
(編集担当:上地智)

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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