中国の「嫦娥2号」、10月1日に打ち上げか

2010年9月27日 15:00

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記事提供元:sorae.jp

 中国2機目となる月周回探査機「嫦娥2号」の打ち上げ準備作業が四川省の西昌衛星発射センターで進められており、10月1日にも打ち上げられる見通しだ。中国の各メディアが一斉に報じている。

 報道によると、ロケットと「嫦娥2号」は既に発射台に運ばれており、現在打ち上げの最終準備が進められている。9月25日には3回目の打ち上げリハーサルを実施し、打ち上げ直前の最終リハーサルを残すのみとなっている。

 打ち上げ日時について、中国当局は10月初めとしか発表していないが、天候状況、航空券の予約状況などから推測すると、10月1日の国慶節(建国記念日)に合わせてくる可能性が極めて高いという。

 「嫦娥2号」は「嫦娥1号」とほぼ同等な機体で、同じように月を周回する探査機だが、解像度10メートルの高解像度CCDカメラなどを搭載している。また、高度200kmで周回していた「嫦娥1号」に対し、「嫦娥2号」は高度100kmの低軌道を周回し、より詳細な観測を行う。「嫦娥2号」によって撮影された画像は、中国初の月着陸船「嫦娥3号」の着陸地の選定に使用される見込み。

 「嫦娥2号」の打ち上げには長征三号丙(CZ-3C)ロケットが使用される予定で、直接月に向かい、打ち上げからわずか120時間余りで月にたどり着くことができるという。

 ■"嫦娥二号"或十一奔月 総指揮已抵発射基地

http://news.xinhuanet.com/tech/2010-09/27/c_12609310.htm


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