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ユニチカ・スパンボンド 新規開発に重点化
ユニチカ・スパンボンド営業部は10年度、既存用途での拡販を通じ国内販売を07年度並の水準に回復させるとともに、海外拠点との連携、新規原反の開発に重点化し、スパンボンド事業の競争力強化と取り組んでいく。
ユニチカ・スパンボンド営業部は09年度上期を底に業績を反転させており、10年4-6月期は20-30%の増販(数量ベース、前年同期比)を確保した。
下期以降も今のペースを維持することで、10年度は「ほぼ07年度並の販売規模に回復させられる」(吉村哲也スパンボンド営業部長)と見通している。
ユニチカはカーペット基布、農業資材、建材、ルーフィング、生活資材などを主力にポリエステルスパンボンドを展開しており、タイに関連会社・タスコを構える。
スパンボンド事業としての今後を見据えた場合、「現在の延長線上にとどまっていては、これ以上の成長を望めない」(吉村営業部長)との認識を示しており、10年度は既存用途でのフォローを徹底し拡販を目指すとともに、改めて新規用途開拓のための取り組みに力を入れていく。
新規ポリマーやウェブフォーミング、後加工を駆使した開発に本腰を入れていくため、今年4月、技術開発本部傘下に設立した産資・不織布グループによる新規原反の開発を急ぐ。
一方、タスコとは昨年から連携を本格化させており、一部の2成分系商材の生産をタスコに移管。タスコは年産4200㌧の設備が昨年来、フル操業を続けているという。
今後も日本(岡崎工場)とタイとで生産銘柄の融通を進め効率生産体制の構築、小幅増産を目指すとともに、岡崎工場の競争力向上のため、いずれは大型系列への設備の入れ替えを具体化したい考えだ。
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