新造船がペルシャ湾の海洋調査に就航

新造船がペルシャ湾の海洋調査に就航

（カタール・ドーハ）- （ビジネスワイヤ） -- カタール大学に寄贈された新しい最先端の船舶により、ペルシャ湾地域の海洋調査が変わります。

Research ship Janan sets sail (Photo: Business Wire)

カタール半島西部の島にちなんで名付けられたモデル研究施設、ジャナンは、次期後継者シェイク・タミーム・ビン・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー閣下によってカタール大学に寄贈されました。持続可能性向上への真の使命を果たすために、この船舶は同大学の環境研究センター（ESC）で使用され、カタールおよびペルシャ湾地域にとって重要な海洋環境研究および調査の進歩に貢献する予定です。

カタールは3方向でほぼ海に囲まれているため、人間や産業活動がタイマイ、珊瑚礁、カキなどの海洋生物や海底を脅かしているという緊急の環境問題にジャナンは取り組みます。ジャナンは遠隔操作の潜水艇を備え、地震、海底の動き、海洋放射能の監視など、多様な調査を行うことができます。ジャナンは、海洋環境に特徴的な状況を特定、分析できる包括的データベースも維持し、拡大していきます。

長さ42.8メートル、幅10メートルを誇るジャナンは21日間の航行が可能であり、合計30名の技術者、科学者、調査員を収容することができます。ESCチーム、環境研究を追求する学生、地域および地方の研究者は、この船舶の驚くべき機能を活用することができます。ジャナンは2基のメイン・エンジンを備えているため、石油やガスの採掘プラットフォーム近傍で作業を行うことができ、主エンジンに依存せずに発電機で設備を稼働でき、衛星を使用した高度な船舶安定化システムを備えています。また、高度な研究室を5室、そして汚水処理装置、海水淡水化装置、緊急医療用ER、潜水室も備えています。

ジャナンは今年1月15日にドーハ港に到着しました。その航海は1カ月に及び、大西洋、地中海、スエズ運河、紅海、アラビア海、アラビア湾を経てドーハに到着しました。

カタール大学学長のアブドラ・アル・ミスナド教授は次のように語っています。「ジャナンが私達の使命とビジョンにとって新たな画期的科学的成果であることは言うまでもありません。ジャナンは単なる船ではありません。ジャナンによって新たな研究分野が開拓され、そこにカタールの海やペルシャ湾で高度な研究を行う新たな学者達が集まるものと期待しています。」

ジャナンの特徴的な機能は、カタール大学のリーダー、海軍の専門家、科学者、研究者で構成されるチームによって開発され、仕様に忠実に、スペインのビーゴでフレイレによって建造されました。フレイレは世界的に有名な造船会社であり、主に科学調査船を扱っています。

研究および環境への努力にジャナンが加わったことで、カタール大学は今後もカタール国家ビジョン2030および国家開発戦略に記された目標具体化の先頭に立ち、知識主導社会の発展と次世代への環境保全に向けた研究に優先的に取り組みます。

カタール大学について

カタール大学は、カタール初で唯一の国立大学です。1973年に設立されたカタール大学は、8000人以上の学生を擁し、60以上の専門分野を提供しています。当大学の使命は、国家的優先分野でカタールおよび海外の学生に質の高い教育を提供することです。学術プログラムは確立された国際的標準およびベストプラクティスに従っています。そのために当大学の多くのカレッジ、プログラム、コースは、ABETやAACSBなどの国際的認定機関による認定を受けています。
カタール大学の詳細については、www.qu.edu.qaをご覧ください。

配信元：ME NewsWire

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