自動車業界がコネクテッドカー市場の成長を加速させるためにGSMA組み込み型SIM仕様を採用

プレスリリース発表元企業:GSMA

配信日時: 2016-02-17 18:24:00

自動車業界がコネクテッドカー市場の成長を加速させるためにGSMA組み込み型SIM仕様を採用

ゼネラルモーターズ、ジャガー・ランドローバー、ルノー・日産、スカニア、ボルボ・カーズが仕様を支持して広範な接続車両サービスを提供へ/現在、22の事業者が商用ライブソリューションを提供中

(ロンドン)- (ビジネスワイヤ)-- GSMAは本日、自動車・運輸分野の一流企業がコネクテッドカー市場の成長を加速化させるため、GSMA組み込み型SIM (GSMA Embedded SIM)仕様を支持していると発表しました。相互運用性を備える本仕様をゼネラルモーターズ、ジャガー・ランドローバー、ルノー・日産、スカニア、ボルボ・カーズを含む国際ブランドが支持しましたが、本仕様により自動車メーカーは選択した通信事業者を利用して、車両への接続のリモート無線管理プロビジョニングが可能となります。そしてインフォテインメント、リアルタイムナビゲーション、保険、ロードサービス、テレマティクス、リモート診断など、幅広い自動車向けサービスの提供に貢献します。また本仕様を利用すれば、車両の製造国に関係なく、車両を各国の通信事業者と迅速につなぐこともできます。

GSMA最高技術責任者(GTO)のアレックス・シンクレアは、次のように述べています。「GSMA組み込み型SIM仕様は、商用ソリューションの初提供から業界での導入まで、ごく短期間のうちに発展しました。自動車分野は非常に大きな成長が確実であり、世界共通仕様があれば、モバイル通信事業者が車両位置に関係なく、拡張性・信頼性・セキュリティーに優れた接続機能を提供する上で役立つのは明白です。このアプローチにより、自動車メーカーは単一のSIMで、あらゆる種類の自動車向け接続サービスを提供できるようになります。このSIMには、モバイル通信事業者のプロフィールを車の出荷時や契約終了時にプロビジョニングできるので、SIM交換の必要がありません。」

コネクテッドカー市場は急激に成長することが確実です。ガートナー・リサーチは、2020年までに何からの無線ネットワーク接続機能を搭載する自動車が5分の1に達すると予測しており、コネクテッドカーの運行台数が2億5000万台を上回ることになります1。さらにマキナ・リサーチは、コネクテッドカー市場の総接続件数がCAGR(年平均成長率)31パーセントで拡大し、2015年の1億8200万件から2020年には6億9300万件に増加すると見込んでいます2。アナリスト企業のベルグ・インサイトも、車載組み込みテレマティクスシステムの出荷台数が、2014年の190万台から2020年には1500万台に達すると予測しています3

ジャガー・ランドローバーのグローバルコネクテッドカー担当ディレクターを務めるマイク・ベル氏は、次のように語っています。「ジャガー・ランドローバーは、接続性を当社製自動車の中心に据えて、安全性、セキュリティー、利便性、インフォテインメントの多様な機能をお客さまに提供しています。GSMA組み込み型SIM仕様によって、ジャガー・ランドローバーは製造の複雑性を低減し、変化する規制枠組みに適応しながら、各国・各地域で最高のモバイル通信事業者と連携できるようになります。その結果、お客さまへのサービスを改善し、当社製自動車のライフタイムを通じて次世代接続サービスを提供できます。」

スカニアのビジネス戦略上級マネジャーのFredrik Callenryd氏は、次のように語っています。「GSMA組み込み型SIM仕様によって、自動車製造における基本的な数多くの課題、主として市場ローカリゼーションとライフサイクル管理の課題を解決し、効率性とロバスト性のあるグローバル製品を提供できるようになります。」

ルノー・日産アライアンスの電気・電子&システムエンジニアリング担当グローバルバイスプレジデントを務めるAlexandre Corjon氏は、次のように述べています。「ルノー・日産アライアンスは、メインストリーム市場と大衆市場の消費者向け技術に取り組む世界的な業界イノベーターです。GSMA組み込み型SIM仕様の支持により、当社は信頼性と安定性に優れたソリューションの開発強化によって当社の革新を維持し、より柔軟で俊敏なソリューションを実現できます。私たちは、ルノー・日産の主目的としての使いやすさと高品質のサービスをお客さまに提供できるようになります。」

これまで、世界各国のモバイル通信事業者22社がGSMA組み込み型SIM仕様に基づいた商用ソリューションをリリースしています。新たに商用ソリューションをリリースする通信事業者として、AIS、アメリカ・モビル、KPN、MTN、ロジャース・ワイヤレス、スイスコム、台湾モバイル、テレノール、TIMに加え、ブリッジ・アライアンスとグローバルM2Mアソシエーションのメンバー企業があります。相互運用性のある仕様の導入によって市場断片化を低減し、マキナ・リサーチの予測で2020年までに1兆1000億米ドルの潜在市場のモノのインターネットから、業界はメリットを得ることができます4。すでに市場で商用ソリューションを提供している企業として、ベル・カナダ、ドイツテレコム、エティサラット、インドサット、NTTドコモ、オレンジ、テレツー、テレフォニカ・ブラジル、テレフォニカ・グループ、テリアソネラ、ボーダフォンがあります。

GSMAインテリジェンスの調査報告書によると、世界のM2M接続件数の76パーセントのサービスは現在、GSMAソリューションを導入しているか、導入を約束しているモバイル事業者によって提供されており、本仕様に対する気運を浮き彫りにしています5。GSMAの組み込み型SIMに関する詳細情報については、http://www.gsma.com/connectedliving/connected-living-mobilising-the-internet-of-things/をご覧ください。

2016年モバイル・ワールド・コングレスのGSMAコネクテッド・リビング・プログラム

バルセロナで2月22日から25日まで開催されるモバイル・ワールド・コングレスのGSMAのコネクテッド・リビング・プログラムで、GSMA組み込み型SIM仕様を紹介します。フィラ・グランビアに設置されるGSMAイノベーション・シティー(ホール3、スタンド3A11および3A31)では、ブリッジ・アライアンスやグローバルM2Mアソシエーションによるシナリオなど、仕様のライブデモンストレーションを数多く実施します。また、多数のワークショップ、セミナー、プレゼンテーションを行い、GSMA組み込み型SIMが国際市場に及ぼす影響について取り上げます。GSMAイノベーション・シティーはモバイル・ワールド・コングレスの展示時間中に開催します。2016年モバイル・ワールド・コングレスの詳細情報については、www.mobileworldcongress.comをご覧ください。

-以上-

編集者への注記

1.)ガートナー(http://www.gartner.com/newsroom/id/2970017

2.)マキナ・リサーチ(https://machinaresearch.com/

3.)ベルグ・インサイト: 世界の自動車OEMテレマティクス市場M2M調査シリーズ(2015年)(www.berginsight.com

4.)マキナ・リサーチ(https://machinaresearch.com/

5.)GSMAインテリジェンスによると、2015年第4四半期時点で、GSMA組み込み型SIM仕様の利用開始を約束した全事業者のセルラーM2M接続件数は3億1300万件あり、世界のセルラーM2M接続件数全体の76%を占めています。

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA

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