マンション住民を“孤立”から救う防災・防犯イベントを、つなぐネットが実施

プレスリリース発表元企業:株式会社つなぐネットコミュニケーションズ

配信日時: 2013-11-06 14:00:00

マンション向け防災支援・インターネットサービスを提供する株式会社つなぐネットコミュニケーションズ(代表取締役社長:石塚 和男、本社:東京都千代田区、以下 つなぐネット)は特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールなどと共同で、神奈川県相模原市の大規模マンションにて親子で学べる防災・防犯イベントを実施いたしました。


【マンション生活者を取り巻く“孤立”】
総務省「都市部のコミュニティに関するアンケート調査」(※1)では、就労時間が一日8時間以上の方が80%以上を占め、近所付き合いも「ほとんどない」が85.3%、自治会や町内会に「参加したことがない」も62.2%という結果も出ています。

これらの結果から、都市部に住むマンションの住民も忙しさからつい孤立しがちになってしまい、近年 指摘されるような「近所付き合いの希薄さ」が生まれていると考えられます。

◆それでも、災害・犯罪発生時に必要な「共助」
首都直下地震や南海トラフ巨大地震等の危機が迫る中、もしも大震災が日中に発生した場合、子どもたちは家に取り残され、親は帰宅できないといったケースが想定されます。また、「警察庁2012年犯罪情勢」(※2)によれば、子どもたちが犯罪被害に遭うことの多い場所のひとつとして、共同住宅が挙げられています。
こういった災害や犯罪発生時の被害を最小限に抑えるためにも、子どもたち自身の防災・防犯知識向上や大人たちの「共助」が必要とされています。

このような背景から、つなぐネットでは 2013年度グッドデザイン賞を受賞した「『マンション内被災生活』実現支援プログラム」と、防犯プログラムを組み合わせた家族参加型イベントを2013年10月6日(日)に企画・実施いたしました。


【体で実感する防災・防犯知識】
今回は、5つの防災プログラムすべてに参加すると景品と修了証がもらえるスタンプラリーを行い、子どもたちの参加意欲向上を実現しました。また、大人向けセミナーではベランダの蹴破り板を実際に蹴破る体験会や、三菱地所コミュニティ株式会社提供による備蓄食の試食会も行いました。
さらに、初の試みとして防犯プログラムも併せて実施。防犯マジックショーや紙芝居など、楽しく防犯を学べる機会を提供いたしました。

◆主なプログラム
<家族の約束シートづくり>
「ひとりでいるときに地震が起きたら、どうやって家族に無事を知らせる?」といったクイズを出して子どもたち自身に考えさせつつ、親子で家族の約束ごとを確認できるプログラムを実施しました。

<お家の安全チェック!>
地震の際、自宅内で危険な場所はどこか?をすぐ判断できるようにするプログラムです。子どもたちは、イラストの中の「間違いさがし」をしながら一生懸命「なぜここは危険なのか」をじっくり考えていました。

<大人向けセミナー 蹴破り体験・備蓄食の試食>
都市部では避難所の不足が予測されているため、耐震性の高いマンションでは『マンション内被災生活』を想定した準備が必要です。
セミナーでは『マンション内被災生活』に必要な準備について解説したほか、実際に「ベランダの蹴破り板を蹴破る」「備蓄食を食べる」といった体験もしていただきました。

・蹴破り板にはフライパンが必要!?
ベランダの蹴破り板を破るのは成人男性でも苦労するほどで、中には「フライパンなど固いものが必要ですね」とおっしゃる参加者もいました。

・備蓄食 1人分×3日分を展示
非常時のために、最低でも3日間分の備蓄食を用意しておくことが奨励されていますが、実際に必要な量を見ていただくと、「これだけの量が必要だという意識がなかった」という驚きの声が多く聞かれました。
また、実際に食べていただいたところ「備蓄食料というとカンパンのイメージが強かったのですが、最近のものはおいしくて驚きました」という意見もありました。


<楽しく・わかりやすく・親しみやすい防犯プログラム>
大学生中心の防犯ボランティア団体「神奈川防犯シーガル隊相模原支部グリーンシーガル」による防犯プログラムも実施いたしました。

夜道で光る蛍光塗料を使ったビニールキーホルダーをつくるプログラムのほか、ぬり絵や紙芝居、マジックショーなど、どのプログラムも子どもが楽しみながら防犯について自然に学んでいました。



【高層マンションや高齢化社会での「共助」促進へ】
今後は、グッドデザイン賞を受賞した「『マンション内被災生活』実現支援プログラム」を、高層マンションや高齢化の進むマンションへも展開し、マンションの特性に合わせた防災対策を支援してまいります。

また、防災での「共助」を中心とし、マンション内のコミュニティ醸成など より豊かなマンション生活を送るためのサービスを構想しています。つなぐネットではすでに、マンション全体の省エネ化に向けたエネルギー管理システムの開発も行っており、マンション生活全般の支援に向け更にサービスを拡充してまいります。


(※1) 総務省「都市部のコミュニティに関するアンケート調査」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000224816.pdf
(※2) 「警察庁2012年犯罪情勢」
http://www.npa.go.jp/toukei/seianki/h24hanzaizyousei.pdf


【参考:「『マンション内被災生活』実現支援プログラム」について】
耐震性が高いマンションでは、家具固定や備蓄など「自助」の対策と、防災マニュアル整備やコミュニティ醸成など「共助」を実現するための対策を行うことで、巨大地震発生後も自宅で生活すること『マンション内被災生活』が可能です。

支援プログラムでは、自助の取り組みを「気づく・知る・行動する」の3つのステップに、共助実現の取り組みを「知る・備える・試す」の3つのステップに分類しました。各マンションの状況に応じて、各ステップの施策支援を行うことにより、『マンション内被災生活』の実現を支援します。

詳細: http://www.tsunagunet.com/bousai-program/


■株式会社つなぐネットコミュニケーションズ 会社概要
丸紅株式会社、三菱地所株式会社、東京建物株式会社の合弁会社として、2001年1月よりマンション向けITサービスを提供。2007年のマンション向け緊急地震速報サービス「SCOOP」提供開始以来、防災セミナー・イベントのほか、防災マニュアルや備蓄品選定など、マンションの地震対策向上につながる活動を積極的に行ってまいりました。「マンション生活をより豊かに」という理念のもと、マンションライフに役立つ情報発信にも取り組んでいます。

代表  : 代表取締役社長 石塚 和男(イシヅカ カズオ)
所在地 : 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル
設立  : 2001年1月24日
URL   : http://www.tsunagunet.com/
事業内容: マンション向けインターネット接続サービス「e-mansion(イーマンション)」運営のほか、ITを活用したマンション商品企画、マンション管理業務支援など。

※マンション向けインターネットサービス「e-mansion」導入実績(2013年9月末付)
サービス中物件       :2,170棟 199,280戸
サービス中および契約済み物件:2,336棟 214,980戸

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