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11日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、半導体株に買い
*16:45JST 11日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、半導体株に買い
週明け11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比17.77ポイント(0.51%)高の3470.07ポイントと反発した。
国策銘柄の上昇が全体相場を支える流れ。習近平・国家主席など政府首脳がハイテク支援に度々言及するなど、当局は先端技術産業の発展を重視する姿勢を鮮明にしている。中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が打ち出した経済政策に新味がないとして、失望した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は後場途中からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、半導体の上げが目立つ。LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)と半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)がそろって6.7%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が6.0%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.6%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.9%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.8%高で引けた。米商務省が半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)に対し、人工知能(AI)などに使用する先端半導体を中国企業に出荷することを停止するよう命じたと伝わる中、国内産業の需要が増加するとの観測も流れている。
軍事関連株もしっかり。衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が6.0%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が5.4%、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が2.7%、航空宇宙製品の江西洪都航空工(600316/SH)が2.6%、衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が2.4%ずつ上昇した。自動車株、医薬株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。緑地HD(600606/SH)が5.0%、華遠地産(600743/SH)が2.8%、金地集団(600383/SH)と保利発展控股集団(600048/SH)がそろって2.4%ずつ下落した。エネルギー株、銀行・保険株、食品・酒造株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.98ポイント(1.05%)安の280.71ポイント、深センB株指数が13.69ポイント(1.08%)高の1284.54ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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