日経平均は682円安でスタート、フジクラや三井物などが下落

2024年8月2日 09:56

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37444.17;-682.16TOPIX;2653.94;-49.75


[寄り付き概況]

 2日の日経平均は682.16円安の37444.17円と続落して取引を開始した。前日1日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は494.82ドル安の40347.97ドル、ナスダックは405.26ポイント安の17194.14で取引を終了した。利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、急速な景気悪化を警戒した売りが加速し、相場は下落に転じた。主要ハイテク企業決算を控えた警戒感も重しとなり相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.30%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が7.14%下落と、ダウ平均(1.21%下落)より下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、米国で今晩に発表される7月の米雇用統計を見極めたいとして、積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の日経平均が900円を超す下げとなったことから自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、国内主要企業の4-6月期決算発表が佳境となっており、引き続き好業績・好決算銘柄の物色意欲が株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では全業種が値下がり。銀行業、鉱業、その他金融業、精密機器、卸売業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、三井物<8031>、東エレク<8035>、第一生命HD<8750>、日立<6501>、スクリーンHD<7735>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、三菱重<7011>、MS&AD<8725>、丸紅<8002>、川崎重<7012>などが下落。他方、日ハム<2282>、コナミグループ<9766>、日本製鉄<5401>、アステラス薬<4503>、大塚HD<4578>、コスモス薬品<3349>、住友電工<5802>などが上昇している。《CS》

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