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NTTタウンページとゼンリンが業務提携 DBと地図情報紐づけ新商品開発へ
NTTタウンページ(東京都港区)とゼンリン(福岡県北九州市)は23日、業務提携を行ったことを発表した。タウンページのデータベースと、ゼンリンが保有する地図情報などのデータベースを融合し、新たなサービスや製品を展開する計画だ。互いのデータベースの高度化も図る。
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NTTタウンページは、同社が保有する企業情報や他社のデータなどを、顧客の要望にあわせて収集・活用できる仕組みを提供している。これを用いてゼンリンの法人データベースを開発し、共同で販売する。
ゼンリングループは、携帯の位置情報をもとに混雑統計を出している。最短5分で測位する鮮度の高い情報だ。これにNTTタウンページのデータベースを活用して人流分析などを行い、マーケティング分野も強化する。
将来的には、サイバー上に実世界を再現し、データを投下することで事前にシミュレーションする「デジタルツイン」や、スマートシティの実現に貢献するという構想がある。
NTTタウンページは、職業別電話帳「タウンページ」の掲載情報や、独自に収集した企業情報あわせて814万件のデータベースを構築している。マーケティングに役立つ情報として、これを法人に提供する。また、各種の人流データとあわせることで「だれが、いつ、どこへ」移動したのかを見える化するサービスも展開している。
一方のゼンリンは、1,741市区町村の情報を収集して地図データベースに落とし込んでおり、カーナビや住宅地図、MaaSや自動運転分野などに利用されている。
現在、即時更新されるビッグデータを使った人流分析の需要が拡大しており、地図はその可視化に役立つと見られている。店舗情報や建物情報、道路規制などの「意味情報」の増強に向け、両者の資産を持ちより発展させる。
両社は、データベースを融合しデータ分析を行うことで、社会や顧客が抱える課題の解決に取り組んでいきたいとしている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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