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ドンキ運営のPPIH、20年6月期は増収増益 過去最高益に ユニーが好調
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ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は12日、2020年6月期連結決算を発表。売上高、純利益とも過去最高となった。完全子会社とした総合スーパーの「ユニー」が巣ごもり消費の恩恵を受けて好調で、売上高を押し上げている。
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売上高は1兆6,819億円で、前期を26.6%上回った。内訳は主力のディスカウントストア事業が前期比10.0%増の1兆1,175億円、総合スーパー事業が同84.8%増の4,916億円、テナント賃貸事業が同48.8%増の190億円など。
ディスカウントストア事業は、2019年10月の消費税率引き上げで個人消費が冷え込む中、新型コロナウイルスの感染拡大後に訪日外国人観光客の需要が一気に消え、ドン・キホーテの既存店売上高が2.9%減となった。しかし、食品や日用雑貨を中心とした生活必需品の品ぞろえを強化したことなどで販売シェアを拡大することに成功、訪日客減少の影響を最低限にとどめた。特にハンドソープやマスクの販売が好調だった。
ファミリー向け業態の「MEGAドン・キホーテ」を運営する長崎屋は、地域密着型の商品構成で顧客のリピート率を高め、既存店売上高が1.5%増となっている。
総合スーパー事業は2019年1月から決算を連結したユニーが初めてフル連結となったうえ、外出自粛による巣ごもり消費の恩恵を受けて食料品や住居関連商品が好調に推移したため、既存店売上高が1.7%増となった。その一方で、衣料品はやや厳しい状況が続いた。
テナント賃貸事業はディスカウントストアの店舗数増加やユニーが連結対象となったことが影響し、好調な業績で推移した。
その結果、PPIH全体の営業利益は前期比20.4%増の759億円、経常利益は同10.2%増の751億円、純利益は同6.9%増の503億円となった。2021年6月期の連結業績予想は売上高が1.1%増の1兆7,000億円、純利益が1.4%増の510億円としている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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