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JR東、常磐線に自動列車運転装置(ATO)導入 JRでは初 2020年度末から
導入されるのは、常磐線(各駅停車)の綾瀬・取手間。(画像: JR東日本の発表資料より)[写真拡大]
●JRでは初の導入 2020年度末から
JR東日本は8日、2020年度末から常磐線の各駅停車に自動列車運転装置(ATO)を導入する予定であると発表した。導入区間は常磐線(各駅停車)の綾瀬から取手までの区間で、E233系を用いた列車に導入する。
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スマートトレインを実現するための政策の一環で、将来的にはドライバレスの運転を目指す第1弾となる。ATOを営業路線で用いるのは、JR各社の中で初の取り組みとなる。
●運転士が乗務するATO
今回、JR東日本で導入される予定のATOシステムは無人による運転ではなく、運転士が乗務した状態での運転になると見込まれている。運転士は、ドア閉め作業やホームの安全確認を行い、発車準備が整ったところで、運転席に設置されているATOボタンを押すと列車が自動的に動き出し、目的の駅に到着するシステム。
運転手は運転席に滞在し、運行状況をモニターする。異常があった場合や緊急事態が発生した場合には、即座に手動運転へ切り替わるシステムとなっている。
●既に地下鉄などでは導入済み
導入されるATOシステムは、国内初のものではなく、既に東京メトロや福岡の地下鉄などで使われている。システムの不具合によって大きな事故につながったようなことはなく信頼性も高い。
一方で、地上設備などの設置、編成の制約など列車編成によって影響を受ける路線には採用しにくい面がある。今後は、完全に運転士がいない状態で鉄道を運行する「ドライバレス」を実現するためにはクリアしなければいけない課題が多く残っている。
●ホームドアも設置し安全性を高める
JR東日本では、ATOを導入する今回の路線において、ホームドアの設置も同時に行う。ATOで運行する際には、出発中のホーム確認やホーム進入時など、車掌が監視する部分が手薄になる。
そこでホームドアを設置することで、線路とホームの間の安全性を高めることができる。既にATOを導入している路線でもホームドアが設置されており、常磐線(各駅停車)においても同様の工事を実施する。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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