ファミマがIoTを活用した次世代コンビニを横浜に、パナソニックと協業

2019年4月2日 19:52

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佐江戸店のイメージ(ファミリーマート発表資料より)

佐江戸店のイメージ(ファミリーマート発表資料より)[写真拡大]

 IoTを活用したファミリーマートの次世代コンビニエンスストアが2日、横浜市都筑区佐江戸町にオープンした。店舗は「ファミリーマート佐江戸店」で、パナソニックが持つ最新技術をフル活用する。ファミリーマートは設備の効果を検証したうえで、他店舗に展開することを検討する。

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 佐江戸店はパナソニックの子会社であるストアビジネスソリューションズがファミリーマートとフランチャイズ契約を結び、オープンさせた。店長はパナソニック社員が務めるが、ファミリーマートは副店長を派遣し、設備の効果を検証する。

 店内にはカメラや熱感知センサーなど約80台を設置し、来店客の動きや商品の売れ行きを把握する。陳列台に欠品が生じると、従業員が身に着けている端末に通知するほか、レジ待ちの客が増えたり、駐車場に長時間駐車する車を見つけたりしたときも必要な作業を伝える。

 加工食品や日用品など約3,000の商品には、電子値札を取りつけ、システムの更新で一気に価格を変更できるようにした。紙の値札をいちいち作製して取り替える必要がなくなり、従業員の作業が大幅に軽減される。

 さらに、パナソニックの社員に限定して顔認証で決済する仕組みを実験する。入口のカメラで顔認証し入店したあと、棚から取り出した商品を会計用テーブルに置くと、天井のカメラで商品を識別して金額を確認し、再度顔認証することで支払いを終える仕組み。

 コンビニは人手不足が慢性化し、IoTやAIなど最新技術を活用した省力化が避けられない状況になっている。店舗の無人化も業界が抱える大きな課題の1つで、スムーズな販売を実現するための技術革新が求められている。

 ファミリーマートは佐江戸店での実験結果を精査して他店舗での活用を検討する方針。パナソニックは実験で明らかになった課題を解決することにより、商品販売を無人で完結できる方法の確立を進めることにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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