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今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表を控えて狭いレンジ内での取引となる可能性
記事提供元:フィスコ
*08:45JST 今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表を控えて狭いレンジ内での取引となる可能性
8月31日のドル・円相場は、東京市場では110円19銭から110円62銭まで上昇。欧米市場でドル・円は一時109円88銭まで反落し、109円97銭で取引を終えた。
本日9月1日のドル・円は、低調な内容の米インフレ指標を背景にドル売り・円買い基調が継続し、110円挟みを推移か。米8月雇用統計発表を控えて、狭いレンジ内での取引となる可能性も。
7月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比1.4%上昇にとどまったほか、食料品とエネルギーを除くコア指数の伸びは前年同月比1.4%上昇と前月(1.5%)から鈍化した。米連邦準備制度理事会(FRB)が掲げる目標の2%を依然下回ったことから、市場では年内追加利上げ観測が後退。米長期金利が低下したことも重なり、ドル売りが強まっている。また、ムニューシン米財務長官は8月31日、米テレビ番組で「ドル安は短期的にみるとプラスとマイナスの影響がある。貿易の観点から弱いドルは、米国にとってはいくぶん有益だ」と言及したことも、ドル相場の圧迫材料となっているもよう。
北朝鮮情勢の緊迫化を背景とした地政学的リスクへの懸念も根強い。北朝鮮が先月29日に発射した弾道ミサイルへの対抗措置として、米太平洋空軍は31日、爆撃機2機を朝鮮半島の韓国上空に展開した。また、週末の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも広がっており、ドルの積極的なポジションをとりづらい展開となりそうだ。《HT》
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