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川崎重工がインドに二輪車工場新設、「Ninja 1000」現地生産も開始
川崎重工がインドに二輪車工場を新設する。同社は7日、大型二輪車「Ninja 1000」を新たに現地生産機種に加えたうえで、旧工場の約3倍の生産能力をもつ新工場を開設すると発表。世界最大の二輪車市場であるインドでの販売拡大を狙う。
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新しく追加された「Ninja 1000」は現地生産する機種としては最大の排気量(1,043cc)となり、従来の250ccから650ccの機種と共に新工場で生産される。具体的なラインナップは「Ninja 650」「Ninja 300」「Z650」「Z250」「Versys 650」「Ninja 1000」。
新工場はマハラシュトラ州プネー市に設立され、稼働開始は9月ごろを予定。生産能力は年間約5,000台から約1万6,000台へと拡大する。
インドにおける2016年の二輪車販売台数は約1,760万台と、すでに中国を追い抜き世界最大。さらに成長は続くとみられ、2020年の市場規模は2,500万台とも予測される。今後も経済発展が見込めるインドは非常に魅力的な市場だ。レジャー用途の中・大型車を得意とする川崎重工はカワサキブランドの展開と生産能力拡大をもってそのニーズに応える。
需要が縮小の一途を辿る国内市場は依然厳しく、各社は海外に活路を見出している。日本ではかつて二輪車に親しんだ世代、リターンライダーが市場を引っ張るも、全体の傾向は相変わらずだ。一方、インドや東南アジアなど新興国市場の成長は目覚ましく、ホンダやヤマハ発動機、スズキなど競合他社も進出している。
川崎重工は2010年にインドで会社を設立、当初は他社へ生産委託しそのネットワークを通じて販売を開始。2013年には自社生産を始め、独自の販売網、アフターサービス網を構築し、事業基盤を固めてきた。
だが、2017年3月期決算では新興国向け二輪車の売上高は減少し、つい先日、3日には「Ninja 250R」など3車種を燃料ポンプ不具合のためリコールする事態が発生した。今回の新工場が二輪車業績回復の契機となるか、期待がかかる。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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