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国内初の医療用ジェット機「メディカルウィング」、北海道で運用開始
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北海道の高橋はるみ知事は、26日に行われた道議会の答弁で、過疎地などの患者を都市部や首都圏の病院に搬送する、国内初となる医療用ジェット機「メディカルウィング」を、7月末から運用開始すると表明した。
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ドクターヘリ、という言葉は比較的知られているが、メディカルウィング、というのはあまり広くは知られていない言葉ではなかろうか。
ドクターヘリとメディカルウィングには、共通点は存在するが、その守備範囲はかなり異なる。
ドクターヘリは、緊急性の高い救急現場などに医師を急行させ、初療時間を早め救命率を向上させるためのものである。ヘリコプターであるので、活動範囲に限界があり、半径約50~100キロメートル程度だ。
これに対し、メディカルウィングはジェット機であるから、日本全国の空港間を接続することができる。その目的は、救急救命ではなく、緊急性や重症度の高い患者を安定的に、効率よく搬送することで、高度医療の地域的偏在を平準化することにある。
北海道は、広域に住人が分散しており、医療資源の偏在、なかんずく札幌市への偏在が激しい。従ってメディカルウィングが極めて有効である、と高橋知事はその意義を強調している。
運用にあたっては、北海道医師会、札幌医科大学などが連携する形となる。もともと道医師会などがつくった「北海道航空医療ネットワーク研究会」が2011年から2013年にかけて試験運用を行っており、その成果が確認されたことから、2017年度に予算が認められた形である。予算額は8,000万円程度であり、半分は国が負担する。
実際に運行を行うのは、愛知県の中日本航空。愛知県営名古屋(小牧)空港を拠点に、複数の機材を活用する方向で検討が進められている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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