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クールビズは浸透している? 日本気象協会がアンケート調査
クールビズ実施率は約6割。東北地方などでは実施率が低く、関東・甲信越地方では実施率が高いなど、地域差もある。「快適に過ごせる」とメリットを感じている人が多い一方、「服装選びが大変」という声も。[写真拡大]
気温は日に日に暑くなっていて、夏の到来を感じさせる気候になってきた。オフィスでは「クールビズ」と言われて久しいが、実際どれくらい浸透しているのだろうか。一般財団法人 日本気象協会は20代から50代までのオフィスで働く会社員男女400名を対象にクールビズに関するアンケート調査を実施した。
クールビズを開始して12年。認知度は98.3%だが、実施率は61.5%となっている。特に関東・甲信越地方では75.0%と高い実施率を誇っていて、次いで中国地方と平均気温が高い沖縄地方が70.0%という結果になった。
一方、最もクールビズの実施率が低い地方は東北地方で52.5%。「あまり暑くないから」という意見があった。ただ、東北地方の人でも57.9%が「クールビズを実施したい」と答えており、「暑いときにはやりたい」「仕事の効率があがりそう」という意見もあった。クールビズの実施率は地域によって大きな差があることがわかった。
クールビズのメリットとして、「快適に過ごすことができる」と回答した人が53.8%、「空調を抑えて節電ができる」は11.8%であり、省エネというよりは快適性にメリットを感じている人が多いようだ。
一方デメリットとしてはが「見た目がだらしなくなる」13.5%、「TPOを考慮した服装のチョイスが難しくなる」が10.8%で、薄着になる分、スーツと比べるとついつい見た目がだらしなくなってしまう。そしてだらしなくならないための服装選びが大変になるという傾向があるようだ。「服を買う出費が増える」「服装選びの手間がかかる」という理由でクールビズを実施したくないと答えている人もおり、快適な一方で服装に気を遣わなければいけないという課題もあるようだ。
クールビズの実施には6割が「満足している」と回答した。これから夏本番。服装を選ぶデメリットはあるが、他にもクールビズでは冷感グッズや扇風機の活用も奨励している。今年は猛暑が予想されているが、涼しい服装やグッズを活用して暑い夏を乗り切ろう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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