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TSUTAYAのCCC、経営再建を求められるカメラのキタムラの筆頭株主に
CCCが写真専門チェーンのキタムラの株主シェア29.68%の筆頭株主となることに。CCC主導により、キタムラが特色あるユニークな企業として再建されることを期待したい。[写真拡大]
CD等のレンタルショップ運営店TSUTAYAを展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ:未上場)が写真専門チェーンのキタムラ<2719>の第三者割当増資引受及びオーナーの資産管理会社保有の全株式(株主シェア12.32%)の取得により、キタムラの株主シェア29.68%の筆頭株主となることに。第三者割当増資及び売買による株式取得は、いずれも本年6月1日に行われる予定となっている。
CCCは事業再編を目的として、2011年に経営陣によるMBOにより非上場化されている。その後、大阪・枚方にて複合商業施設「T-SITE」を運営する等、TSUTAYA以外の事業の拡大に注力している。
一方のキタムラは写真専門チェーン最大手として知られるが、スマートフォン普及を背景とするカメラ離れにより、近年業績が急激に悪化している。2017年3月期は売上高1,413億円、経常利益▲10億円、当期純利益▲19億円となり赤字に転落。経営再建が急務となっていた。
既にCCCはキタムラ株式の5.58%を保有する大株主であったが、今回の追加取得により筆頭株主の座に躍り出ることとなる。
CCCはキタムラの株式追加取得のため、第三者割当増資で21億円、売買による株式取得で15億円の合計約36億円を投じる。
既に両社は2013年に資本業務提携を締結しており、ツタヤへの併設出店、Tポイントとの連携強化等を行っている。今回のCCCがキタムラの筆頭株主となることで、両社の提携関係は更なる強化を予定している。
ライフスタイル提案企業としてTSUTAYAのみならず様々な事業を展開中のCCCは、「T-SITE」で物販のノウハウも蓄積。キタムラの筆頭株主となることで、CCCのノウハウがキタムラの企業再建を担うこととなる。
TSUTAYA中心の企業からライフスタイル提案企業として、企業買収含め様々な事業展開を行っているCCCであるが、キタムラの再建では多店舗展開企業の再建にチャレンジすることとなる。CCC主導により、キタムラが特色あるユニークな企業として再建されることを期待したい。(編集担当:久保田雄城)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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