トヨタ、中型セダンをカムリに集約、マークXは生産打ち切りか

2017年5月6日 16:27

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トヨタのカムリ。(c)123rf

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 中日新聞の報道によると、トヨタ自動車は、若者のセダン離れなどを背景とした日本国内のセダンの売り上げ不振を受け、かつて人気車だったマーク2の後継にあたるマークXなどの生産を打ち切り、中型セダンを世界戦略車のカムリに集約する方針で検討を進めているという。

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 セダンといえばかつては日本車の花形であったが、今日ではいわゆる「セダン離れ」が進んで久しい。1996年には国内自動車市場の新車販売台数ベストテンにおいて5種までを占めたセダンだが、2006年にはこれがカローラとクラウンの2車種のみになり、昨2016年になると、ついにカローラを残すのみ、それも第7位である。

 トヨタは現在国内で、軽を除いても約40の車種を販売しているが、販売台数比率でいえばセダンは3割程度まで落ち込んでいる。ミニバン、SUVなどが台頭し、多様化が進んだ結果だ。開発中止を検討しているという中型セダン・マークXは、マークIIの後継として2004年に鳴り物入りで登場した車種だが、年間販売台数は1万台を切っており、フルモデルチェンジは2009年に一回あっただけだ。

 一方、トヨタのセダンの中で堅調を維持しているのは世界戦略車カムリである。日本国内ではハイブリッド車が主流となり、またトヨタ自身にとっても主力となっているため現状ではまだあまり存在感がないが、トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャーと呼ばれる新設計手法を採用している。

 HV専用セダンの「SAI」も現行モデルでの廃止が検討されている。セダンは中型のほか、50代以上にはいまも根強い人気を誇るカローラなどの小型車と、クラウン、センチュリーなどの高級路線を残し、カムリに集約していくという。販売網も変更され、カローラ店で専売だったカムリがトヨペットでも扱われるようになる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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