関連記事
プレミアムフライデー、「何もしなかったor仕事」合わせて約80%
この絵のような光景が日本で馴染みあるものとなるまでには、相当な時間がかかりそうだ。[写真拡大]
2月24日から始まった、毎月最終の金曜日を「午後3時定時」にして労働時間の緩和とサービス業の消費拡大に結び付けようという試み、「プレミアムフライデー」。その実施結果について人材サービス企業のVSNが独自調査を実施したところ、「何もしなかった」もしくは「仕事をしていた」という回答が、合わせて約80%に上ったという。
この調査は、インターネットを通じて行われた。調査地域は全国、調査対象は20~50代のビジネスパーソン。男性876名、女性828名、合計有効回答数1,704。調査は24日から26日にかけて行われた。
まず、そもそも「プレミアムフライデーを知っているか」という質問に対しては、「知っている」が88.8%。つまり、プレミアムフライデーという試みがあることそれ自体は、世に広く周知されているようである。
細かく見ると、年代が上がるにつれ知っている人の割合が増え、若いビジネスパーソンの方がプレミアムフライデーを知らなかった。とはいえ、もっとも低い20代でも82.6%が「知っている」という回答であるから、若者には知られていない、とまで言うにはあたるまい。
だが、2月24日プレミアムフライデー当日何をしていたか、という質問に対しては、「特に何もしなかった」が約45%。「仕事」が約35%。そのほかに、「食事に行った」「ショッピングに行った」「デートをした」などの回答項目が並んでいるのだが、10%を越えているものは一つもなかった。
プレミアムフライデーについてどう思っているか、という質問に対しては、最多回答が「いい取組だと思うが、自分には関係ない」47.8%。「いい取組だと思う」25.3%を大きく上回った。
そして、次回のプレミアムフライデーについて、予定を考えているか、という問いに対して、「考えている」は12.9%であった。
総合すると、「知られてはいるが、“少なくとも、現時点においてはまだ”プレミアムフライデーは日本社会においてあまり機能していない」というのが実情のようである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
スポンサードリンク