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ニワトリ10万羽で貧困国を救うビル・ゲイツ氏の計画にボリビアが反発
ビル・ゲイツ氏が人々を貧困から救うため、10万羽のニワトリを貧困国の人々に提供する計画を発表したのだが、この計画にボリビアが強く反発している(The Vergeの記事、eju.tvの記事、HispanTVの記事、Correo del Surの記事、ロイターの記事)。
ゲイツ氏の計画は、持続可能な家禽市場システムを現地に構築することで、貧困に苦しむ人々が育てたニワトリを売って収入を得られるようにするというもの。ニワトリを選んだ理由としてゲイツ氏は、世話がしやすく費用も少ない点や短期間で繁殖させられる点、卵の生産で子供たちを栄養失調から救える点、大型の家畜と比べて女性でも扱いやすく、女性の権利向上につながる点を挙げている。ゲイツ氏のブログ記事では提供先をサハラ以南としているが、Thomson Reuters Foundationの記事には西アフリカのブルキナファソから南米のボリビアまでと記載されている。
これについてボリビアの地方開発大臣セザール・コカリコ氏は、ゲイツ氏がボリビアの現実を知らないことを残念だとし、養鶏の盛んなボリビアにニワトリを贈ってもらう必要はないとの考えを示した。ボリビアは年に1億9,700万羽のニワトリを生産し、3,600万羽分の輸出能力もあるが、輸出するにはニューカッスル病清浄地域として認められる必要があるとのこと。コカリコ氏はボリビアを物乞いのように扱うのは無礼だと述べ、ゲイツ氏がボリビアのことをよく学んだら謝罪すべきだとも述べている。 スラドのコメントを読む | idleセクション | 地球 | idle | お金
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