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約7割の人がメガネ、コンタクトレンズなどアイウェアを使用 コンタクトレンズ使用者は26%
GfK ジャパンは、全国の消費者約3万6,600人に対し、コンタクトレンズの使用状況や購買行動について調査を実施した。[写真拡大]
GfK ジャパンは、全国の消費者約3万6,600人に対し、コンタクトレンズの使用状況や購買行動について調査を実施した。その調査結果から、コンタクトレンズの使用状況について発表した。
2015年12月に実施したコンタクトレンズ/ビューティーレンズ調査によると、コンタクトレンズや視力矯正用メガネなどのアイウェア使用者は調査対象全体の69%、コンタクトレンズ使用者は26%であった。年代別に見ると若年層ほどコンタクトレンズの使用者が多く、16~30歳の女性では44%がコンタクトレンズを使用しているという結果になった。一方、46~60歳男性では10%に留まり、年代別・性別においてコンタクトレンズの使用率に違いが見られた。メガネとの併用状況では、コンタクトレンズ使用者の約80%がメガネと併用しており、コンタクトレンズのみの使用は少数に留まったとしている。
次に、コンタクトレンズ使用者に最頻使用コンタクトレンズについて尋ねた。その結果、1日使い捨てレンズが40%、2週間使い捨てレンズが30%、ハードコンタクトレンズが19%を占めた。2014年に実施したコンタクトレンズ購入先意向調査※2の結果と比較すると、1日使い捨てレンズの割合は3%ポイント上昇しており、このタイプの使用者が引き続き増加していると言える。GfKの集計する販売データにおいても、1日使い捨てレンズの販売比率は増えている。また、男女ともに、若年層では1日使い捨てレンズの割合が高く、年齢が上がるに連れてハードコンタクトレンズの使用率が高かったとしている。
ファッション目的も兼ねて利用されるビューティーレンズ(非視力矯正用レンズも含む)の使用者は調査対象全体の4%であった。性年代別では16~30歳女性が最も多く12%と、約9人に1人の割合でビューティーレンズを使用していた。
過去1年以内にコンタクトレンズを購入した人に直近の購入体験について尋ねたところ、ビューティーレンズ購入者はクリアタイプのコンタクトレンズ購入者に比べて価格の安いインターネット店を利用する割合が高かった。また、「価格が高かったら他店を利用していたと思う」という回答も多く、購入時に『価格』を重視し、より流動的に購入店舗を選択しようとする傾向が見られたという。販売データでは、2015年の1日使い捨てビューティーレンズの税抜単価は約87円(1枚あたり)で、クリアタイプ(乱視用、遠近両用を除く)と比較して26%高かった。ビューティーレンズがクリアタイプと比べて高単価であるということも、より安い価格で購入したいという消費者心理に影響していると考えられるとしている。
ビューティーレンズ使用者の55%はクリアタイプのコンタクトレンズと併用しているが、併用者においては、購買行動に関して非併用者と異なる動きがあった。購入店舗についてはクリアタイプと同じチャネルで購入しようとする傾向にあり、価格による店舗移動の可能性も低かった。また、併用者は「高くても安心なブランドの製品を使うようにしている」「着用には眼科医などの専門家のアドバイスが大切」という意識を持ち、非併用者と比較して『安全性』をより重視する傾向にあったとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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