著作権侵害サイトへのハイパーリンクを著作権法で取り締まれるようにする議論が進められる

2016年4月19日 09:55

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 先日、「EU法務官、著作権侵害コンテンツにハイパーリンクを張る行為は著作権侵害にあたらないとの見解」という話があったが、日本では海賊版に誘導するようなハイパーリンクを規制対象にする方針のようだ(日経新聞)。

 これは政府・知的財産戦略本部の知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会で議題に挙がったもの。「次世代知財システム検討委員会報告書」内の「4.デジタル・ネットワーク時代の国境を越える知財侵害への対応」によると、著作権を侵害するようなサイトに対するリンクを集めたサイト(文書内では「リーチサイト」と呼ばれている)が著作権侵害サイトへの誘導に大きな役割を果たしているそうだが、このようなサイトは現行の著作権方では法的措置を行えるかかどうかが明確ではない。そのため、一定の条件を満たすものについて取り締まれるようにするという方向で議論がされている。

 なお、この委員会では人工知能によって生み出される創作物に対する権利や3Dプリンティング用の3Dデータ、自動的に収集されて備蓄されるデータベースなどに関する取り扱いなども議論されておりそれぞれ興味深い。

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