ベンチャーキャピタルY Combinatorが米国でベーシックインカム実験を検討中

2016年2月18日 16:02

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 AirbnbやDropbox、Redditに投資し、成功した体験を持つシリコンバレーのスタートアップ・インキュベーターY Combinatorが、ベーシックインカムの実験を行うという(Co.ExistGuardianSlashdot)。

 ベーシックインカムは、国家が最低限必要な生活費用を無条件に給付する社会政策。最近ではフィンランドオランダ、スイスが導入を検討しており、スイスではそのための国民投票を6月に計画している。

 Y Combinatorの実験では、数百人を対象に無条件で定期的に一定金額を支給する。支給された人々の働き方や生活を記録することで、ベーシックインカムで人の生活は変化するのか、それとも単に怠惰な人間になってしまうのかを調べるという。

 Y Combinatorの社長Sam Altman氏によると、これから10~20年後には人工知能が人間の仕事を奪うという。その準備として米国内の一部で約5年間ベーシックインカム実験を行う計画だそうだ。ベーシックインカムの導入により、アイデアを実現する機会が増えたり、金融教育にも繋がる可能性があるとしている。ただ現時点では実験の細部まではまだ決まっていないようだ。

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