日本の気温 100年で1.16℃の割合で上昇

2016年2月2日 20:34

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 気象庁は1日、1981年から30年の平均気温値を基準値にして2015年の日本の平均気温から基準値を引いた値が「プラス0.69℃」と統計を開始した1898年以降、4番目に高い値になったと発表した。「100年あたり1.16℃の割合で上昇している」。また気象庁では「1990年以降、高温になる年が多くなっている」という。

 高温になる要因では「二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が考えられる。世界と日本の平均気温は数年~数10年程度の時間規模で繰り返される自然変動の影響も受けて変動しており、2015年の世界の年平均気温が高くなった要因の一つとして、2014年夏から続いていたエルニーニョ現象が2015年春以降さらに発達したことが考えられる」と説明した。

 また、世界の年平均気温も2015年は「プラス0.42℃」となり、統計開始の1891年以降で最も高い数値になった。「100年あたり0.71℃」の割合で上昇しているという。地球温暖化対策への取り組みへの実効性が問われている。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
水素社会の実現に向けて動き出した日本
15年で新車販売の7割を次世代自動車に 総理
トヨタ、“エンジン車ゼロ”計画、さらにクルマのIoT化計画「DCM」搭載車を拡大
GDP600兆円へ道筋を付ける年 経団連会長
COP21を契機に、日本の最先端の温室効果ガス削減技術を世界に

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事