野菜摂取、1日350g達成は34% 摂取方法はサラダに偏り―カゴメが調査

2015年3月13日 15:02

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 カゴメは13日、女子栄養大学・三浦理代教授監修のもと、全国の男女1,200名に対して「野菜の摂取方法」に関する意識調査を行ったと発表した。調査の結果、81.5%の人は「野菜を摂取できていると思う」と回答したにも関わらず、成人1日の野菜摂取量の目標の350gを摂取できていると思うと回答した人は半数以下の34.9%だった。バランスよく栄養素を摂取するために「一日30食品を目標に」ができていると思っている人はわずか29%だった。

 厚生労働省が発表した成人1日の野菜摂取量の平均は283.1gで、目標の350gを大きく下回っており、日本人の野菜不足は年々深刻化しているという。海外で行われた実験では、野菜は調理することで一部の栄養素の体内での吸収率が高まるということが実証されている。このことから、野菜は必要な量を摂取することに加え、栄養がより効率的に吸収される方法で摂取する必要があると言える。今回のカゴメの調査はこのことを受けてものもの。

 調理することで一部の野菜の栄養素の体内での吸収率が高まる理由を正しく答えられた人は、全体のわずか0.75%(9名)で、理解できている人は1%にも満たないということが判明した。最も栄養素が摂れる野菜の摂取方法の1位に「サラダ等、生野菜として」(46.6%)が上がるなど、調理することで野菜の一部の栄養素の吸収率が高まることがあまり知られていないという結果に至った。

 さらに、最も頻度の高い野菜摂取方法は、「サラダ等、生野菜として」(48.7%)、「炒めて、野菜炒などとして」(18.3%)、「煮て、煮物などとして」(15.1%)だった。最も好きな野菜の摂取方法は、「サラダ等、生野菜として」(47.2%)、「炒めて、野菜炒などとして」(20.2%)、「煮て、煮物などとして」(15.4%)だった。

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