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サントリーの12月期決算は過去最高、キリン抜き初の首位
サントリーは16日、2014年12月期連結決算内容(2014年1月1日~12月31日)を発表した。それによると、売上高は2兆4,552億円と過去最高を記録、前期比では20.3%増となった。増収は10年連続であり、キリンホールディングスを抜いて初めて酒類・食品業界でトップに立った。昨年5月に米国蒸留酒大手のビーム社を買収したことが貢献した。営業利益は1,647億円で同30.2%増、経常利益は1,538億円で同27.6%増だった。最終損益はビーム社の買収費用などが響き、80.4%減の383億円にとどまった。
部門別では、サントリー食品インターナショナルがブランド強化や新規需要開拓に取り組んだ結果、重点ブランドの「サントリー天然水」、「BOSS」が販売を牽引した。「伊右衛門特茶」などの高付加価値商品も好調に推移した。「伊右衛門特茶」は発売2年目で年間1,200万ケースを超える販売実績を上げた。
酒類部門では、ビームサントリー社とサントリー酒類(現サントリースピリッツ)が10月に経営を統合し、国内及び北米で事業を展開した。その結果、売上高は前年同期比86%増となった。国内では、サントリースピリッツ(株)が前年同期比6%増の売上となった。ウイスキーは同6%増である。
サントリービールは販売数量で同3.0%増と5年連続過去最高を更新した。「ザ・プレミアム・モルツ」、新ジャンルの「金麦」などが好調だった。
2015年12月期には、売上高が7.9%増、営業利益17.1%増、経常利益8.6%増、最終利益は30.3%増をそれぞれ見込んでいる。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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