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DNP、高速ブックスキャナーで東京大学附属図書館蔵書のデジタル化を開始
大日本印刷(DNP)は16日、東京大学附属図書館の蔵書のデジタル化において、東京大学 石川正俊教授・渡辺義浩講師の研究チームと共同で開発した世界最速レベルの高速ブックスキャナーの試験運用を開始すると発表した。同スキャナーの利用により、貴重な蔵書や資料を傷つけることなく、効率的にデジタル化する手法を確立するという。
このブックスキャナーは、1分間に250ページという速度で、書籍などを冊子体のまま1ページずつめくりながら撮影し、画像データとして保存する。この画像データの文字を光学文字認識(OCR)処理によってテキスト化し、検索可能なデータとして活用する。
東京大学附属図書館は、本郷キャンパスの総合図書館を大幅に拡充する「新図書館計画」の一環として、貴重な学術資料を次世代に継承し、膨大な蔵書を広く学内外の人々に活用してもらうため、デジタルデータとしての保存とその活用に取り組んでいる。今回、DNPは、同図書館の書籍や学術資料などのデジタル化だけでなく、タイトル毎の書誌データの作成を行う。デジタル化する蔵書は、著作権が切れており、東京大学に過去所属した教員の著作物を主な対象としている。
DNPは、世界最速レベルの高速ブックスキャナーの運用ノウハウを蓄積し、書籍のデジタル化から電子書籍等の制作まで一貫したサービスを提供して、2017年度までに10億円の売上を目指す。
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