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“速さ”に使われるようになったハイブリッド技術、今後スポーツカーはどう進化するか?
NSXやi8からもわかるように、スポーツカーのAWD化はより進むだろう。4輪をコントロールすることでアンダーステアもオーバーステアも自在に操り、1輪だけでも回し、少しでも進ませる無駄のない走りの世界に行くだろう。[写真拡大]
ホンダ<7267>は2015年北米国際自動車ショーで新型「NSX」を発表した。
NSXはV6ツインターボエンジンと3モーターを使ったハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載した新しい価値を提案するハイブリッドスポーツカーだ。
初代「インサイト」を運転した時に1.0リッターエンジンと電気モーターとアルミボディでここまでできるのか!?と感動した。あれから10年以上経ち再び新たな時代を感じるポルシェ「918」、マクラーレン「P1」、フェラーリ「ラ フェラーリ」等ハイブリッドスポーツカーが登場してきた。
これらはコストも採算も量産性能もあまり重要視されていないスーパーカーならではの内容だと思うが、今年に入ってNSXや、BMW「i8」といった若干手が届きそうに感じるハイブリッドスポーツカーも登場してきた。今後さらにこういったスポーツカーは増えてくるだろう。
NSXやi8からもわかるように、スポーツカーのAWD化はより進むだろう。4輪をコントロールすることでアンダーステアもオーバーステアも自在に操り、1輪だけでも回し、少しでも進ませる無駄のない走りの世界に行くだろう。
カーボン部材の使用もさらに増えるだろう。つい数年前まで一部のパーツでしか採用されていなかったが、最近ではBMW「i3」やアルファロメオ「4C」のように1000万円しない価格でカーボンモノコックボディを採用する所まで来た。
そのクルマのコンセプトにもよるが、小排気量化も進むだろう。モーターを採用すると低回転域のトルク不足を補えるので高回転出力型のエンジンを採用でき、小排気量ターボとの相性も良くなる。モーターの個数や性能や位置で他車と差別化を図ると思われる。
スズキ<7269>の「S-エネチャージ」のようにちょっとだけサポートするようなハイブリッドもスポーツカーには効果的だ。エンジンの出力をちびちびと吸う補器類やエアコンを回生エネルギーやリチウム電池に任せるだけでもエンジンの元気さが一段上に感じたりする。
そしてバッテリー、体積における容量割合が高まり小さくなるか、体積と容量は同じでも質量が減るか、発電機や回生の性能が上がるか、スポーツカーは軽量化が大事なのでバッテリーの量や使い方、配置位置にも注目したい。
このようなハイテク満載のハイブリッドスポーツカーが増える一方でマツダ<7261>「ロードスター」やポルシェ「ケイマン」やBMW「M3/M4」のような昔ながらのスポーツカーの生産も続くだろう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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