今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大への期待が一段と強まる

2014年9月18日 08:50

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記事提供元:フィスコ


*08:54JST 今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大への期待が一段と強まる

昨日17日のドル・円相場は、東京市場では107円10銭から107円31銭で推移。欧米市場では一時108円39銭まで上昇し、108円35銭で取引を終えた。

本日18日のドル・円は、108円台で堅調推移か。日米金利差拡大への期待は一段と強まり、リスク選好的な円売りは18日のアジア市場でも継続する可能性がある。

17日のNY外国為替市場でドルは主要通貨に対して全面高となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合終了後に公表された政策金利見通しが上方修正されたことが要因。米政策金利は2017年末にかけて3.75%まで上昇するとの見通しが示されたことから、短期筋などのドル買いが活発となった。

2015年末のFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標(見通し)は1.375%、2016年末は2.875%、2017年末は3.75%と発表されている。利上げ開始時期は定まっていないが、2015年中に5回の利上げ(毎回の利上げ幅は0.25%と想定)が実施される可能性がある。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、「利上げのペースは経済次第」と述べたが、米経済成長が多少鈍化しても、利上げを休止することはないとみられる。利上げ継続で米株式が上昇を続けることは難しくなるとの見方が出ている。《KO》

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