アンモニアから水素を生成して燃料とする技術が開発される

2014年7月1日 11:45

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 イギリス・Science and Technology Facilities Councilの研究チームが、アンモニアを燃料として自動車を駆動させる技術を開発したそうだ(PHYSSlashdot)。

 今回開発された手法では、アンモニアを分解して水素を生成し、それを燃料として自動車を駆動させるというもの。通常、アンモニア分解には触媒として高価な希少金属が用いられるのだが、今回の研究では、2つの化学的プロセスを同時に行うことで、費用をかけずにアンモニアを水素と窒素に分解できることが分かったとのこと。アンモニアはプラスチック製のタンクで低圧貯蔵することができ、必要に応じて都度、燃料となる水素を取り出せるという。

 水素は代替燃料の最有力候補であると言われてきたが、貯蔵の際の安全性や効率性の面で問題がある。また、水素製造装置の運搬には多額の費用がかかるという難点もある。アンモニアから燃料となる水素を取り出す方法では、こうした問題をクリアできるという。

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