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クライスラー、コンパクトスポーツモデル新型「アルファロメオ4C」を発売
フィアット クライスラー ジャパンは、「Alfa Romeo」ブランドの新型スポーツカー「Alfa Romeo 4C」と限定仕様の「Alfa Romeo 4C Launch Edition」を7月1日から発売する。[写真拡大]
27日、フィアット クライスラー ジャパンは、同社が展開する「Alfa Romeo(アルファ ロメオ)」ブランドの新型スポーツカー「Alfa Romeo 4C(アルファ ロメオ フォーシー)」および限定仕様の「Alfa Romeo 4C Launch Edition(アルファ ロメオ フォーシー ローンチエディション)」を、7月1日から発売すると発表した。
同モデルはアルファ ロメオのエンジニアにより設計され、イタリア・モデナのマセラティ工場で生産されている。2011年のジュネーブ国際モーターショーにて初披露されたコンセプトモデルをほぼそのままの形で残した。
エクステリア・インテリアとも機能性を重視。最高のドライビングパフォーマンスを可能にするために必要とされる要素だけを厳選し、アルファ ロメオのレーシングスピリットおよびスポーツカーとしての個性を表現したモデルになった。
同モデル、限定仕様車はともに同様のシルエットを用いており、過剰なパワーよりも軽量化を追求し続けた結果、全長3,990mm・全幅1,870mm・全高1,185mmというサイズになった。また、最先端の素材と開発力の融合することでボディは高効率性が追求されている。
重量1,100kg(日本仕様諸元値、乾燥重量は950kg)の車体に最高出力240psのエンジンを組み合わせたことにより、パワーウェイトレシオ(出力重量比)4kg/ps未満を達成。このスーパーカーに匹敵する軽量化は、動力性能を最大限に発揮させるために採用されたカーボンファイバー製パッセンジャーセルと、アルミニウムサブフレーム・低密度SMC(ガラス繊維強化樹脂、一般的なボディ鋼板に比べ20%軽量化した)製のボディパネルなどによるものといえる。
とくに、最先端技術を駆使したカーボンファイバーは、全方位に同一の強度を発揮する「等方性」を持つため、従来型素材に比べ高い強度を持っている。
新型の直噴1750エンジンは、4気筒アルミ製シリンダーブロック・新世代ターボチャージャー・超高圧式直噴インジェクター・吸気/排気側に備える連続可変バルブタイミング機構・スカベンジング(掃気)テクノロジーを備えた。最高出力240psを6,000rpmで発揮し、0-100km/hの発進加速は4.5秒(欧州仕様参考値)である。
これに、乾式デュアルクラッチを備えた6速オートマチックトランスミッション「Alfa TCT」を組み合わせた。同ミッションはシーケンシャルシフトのマニュアルモードと、オートマチックモードのイージードライブを使い分けることができる。奇数段と偶数段ごとに乾式クラッチディスクを2組備えた構造により、走行中は次のギアが常にスタンバイしているわけだ。
すなわち、片方のクラッチを解放すると同時に、もう一方のクラッチをつなぐことで瞬間的なシフトチェンジを実現する。そのため、駆動力の途切れを感じさせない加速性能となるのである。
路面や走行状況、ドライバーの意思に応じたパフォーマンスが得られるように、電子制御式システムの作動を変化させる機能である「Alfa Romeo D.N.A.システム」を搭載。扱いやすく慎重(All weather)・バランスに優れたスポーティー(Natural)・機敏で刺激的(Dynamic)の3つのモードをスイッチひとつで切り替えることができる。さらに、同モデルの場合はDynamicのスイッチを数秒間押し続けることで「Alfa Race」モード切り替わる。
これは、最強のパフォーマンスを体感できるモードで、電子制御式デバイスの介入を最小化することにより、すべての操作をドライバーの意思のままにコントロールでき、ABS(アンチロックブレーキシステム)が作動する緊急回避時を除きESC(横滑り防止装置)はOFFの状態になる。また、ASR(タイヤ空転防止装置)も機能しないために、ドライバーのアクセル操作のみでトラクションを自在にコントロールすることが可能になる。
価格は同モデルが783万円(消費税込み)、限定仕様車が891万円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る)
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