Microsoft、C#コードをネイティブコードにコンパイルする「.NET Native」を発表

2014年4月6日 16:05

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 MicrosoftがC#で書かれた.NET Framework向けのプログラムをネイティブコードにコンパイルする「.NET Native」を発表した。現在Preview Release版が公開されている(.NET Framework Blogの記事Microsoft .NET NativeMicrosoft .NET Native FAQCompiling Apps with .NET Native本家/.)。

C#などの.NET系言語では、コードをコンパイルすると中間コードが生成され、実行時にネイティブコードに変換されるという仕組みを取っていたが、.NET Nativeを使えばC/C++による開発と同様にネイティブコードを生成でき、アプリケーションの起動速度の高速化やメモリ消費の削減といったメリットを享受できるという。対象アーキテクチャは現在のところx64およびARMで、x86は今後対応する模様。また、当初はWindowsストアアプリ(いわゆるMetro UIベースのアプリ)の作成にのみ利用できるが、長期的にはデスクトップアプリなどすべての.NETアプリに対象を広げていくとのこと。Windowsストアアプリの多くがC#を使用しているため、Preview Release版ではC#コードだけをサポートしているが、.NET Nativeの対象を広げていく際にはF#やVBなど他の.NET言語に対応する可能性もあるようだ。

 .NET Nativeを使用することで、Windowsストアアプリが最大60%高速に起動し、メモリー使用量が15%~20%減少するという。また、.NET Frameworkの必要な部分が静的にリンクされるため、実行環境の.NET Frameworkには依存しないとのことだ。

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