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日立、明るい場所でも見やすいプロジェクターの表示技術を開発
日立製作所が開発した明るい場所でも見やすいプロジェクターの映像表示技術を適用した映像の例[写真拡大]
日立製作所は5日、明るい場所でも見やすいプロジェクターの映像表示技術を開発したと発表した。プロジェクターのほか、車載モニタ、監視モニタなどの映像を見やすくでき、広範な分野への活用が期待できるという。
今回の技術は、通常はプロジェクターが見えにくくなる明るい場所でも見えやすくするもの。表示する映像信号を人の視覚特性に基づいて分析し、映像を視認するために重要な成分を抽出・強調することで、視認性を高めた映像表示を行なう。これによって、プロジェクターの映像出力(光源の輝度)を上げずに見やすい映像が表示できるという。
従来の映像を見やすくする処理としては、コントラスト補正、カラーマネージメントなどがあったが、もともと見やすかった部分が潰れて見えにくくなるなどの副作用があり、大きな補正効果を得ることが困難という課題があった。
今回の技術では、画面内の場所ごとに映像の明るさや細かさなどを分析し、特性を変化させて局所的に映像を補正するため、副作用を抑制しながら大きな視認性向上効果が得られるという。
今後、日立のプロジェクターを開発・製造・販売している日立マクセルが、今回の技術を搭載して視認性の向上を図った超短投写プロジェクターを開発し、米国・欧州から順次発売する予定という。
また、日立は車載モニタ、監視モニタをはじめとした見やすい映像表示ソリューションを提供して行く予定。
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