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欧米為替見通し:緊急G-7電話会合の可能性に要警戒
*17:06JST 欧米為替見通し:緊急G-7電話会合の可能性に要警戒
本日4日の欧米市場のドル・円は、新興国通貨不安を受けたリスク回避の円買い、7日に期限を迎える連邦債務上限や米国1月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、ダブルトップ(105円45銭・105円42銭)の完成、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し105円49銭(124円14銭-75円32銭)達成で、100円62銭付近への反落が予想される。本日100円76銭まで下落したことで、目標値に到達した可能性があるため要警戒か。
世界同時株安の様相を呈し始めたことで、先週末も噂されていた緊急G-7電話会合の開催に警戒する展開となる。
米国1月のISM製造業景況指数が悪天候により予想を下回ったことで、今週末7日に発表される米国1月の雇用統計も12月同様にネガティブ・サプライズの可能性が高まりつつある。
また、7日に期限を迎える連邦債務上限に関しても、共和党強硬派によるオバマ米政権への歳出削減の圧力を警戒せざるを得ない展開が懸念される。
バーナンキ第14代FRB議長の負の遺産ともいえるテーパリング(量的緩和縮小)を受けた新興国通貨不安への対応策は、22-23日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を待たなければならない。
来週の15日は、G-20の準備会合、米国債償還・利払い(円買い)、そして3月末に向けたヘッジファンド解約45日前告知ルールによる、株安・円高の可能性に警戒することになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・1月PMI建設業(予想:61.5、12月:62.1)
19:00 ユーロ圏・12月生産者物価指数(前年比予想:-0.8%、11月:-1.2%)
22:30 米リッチモンド連銀のラッカー総裁が講演予定(経済見通し)
23:00 ルー米財務長官講演(債務上限引き上げの必要性)
24:00 米・12月製造業受注指数(前月比予想:-1.8%、11月:+1.8%)
02:30 米シカゴ連銀のエバンス総裁が講演予定(経済情勢と金融政策)《KO》
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