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米国長期債利回りが11年7月以来の3%台回復、3.50%辺りまで上昇とも
記事提供元:フィスコ
*08:57JST 米国長期債利回りが11年7月以来の3%台回復、3.50%辺りまで上昇とも
米国の10年債利回りが前週末27日、2011年7月以来となる3%台を回復させた。足元で良好な経済指標が相次ぐ中、米連邦準備理事会(FRB)が毎月の資産購入規模を順次縮小させるとの思惑が強まっていることが背景にある。
今月17-18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年1月からの量的緩和縮小が決定されて後、10年債利回りは2.80%から一本調子に上昇基調を辿っている。市場では2014年も米景気回復とともに利回りが上昇し、今後数カ月で3.50%に到達するとの意見も出ている。
米国での緩和縮小が世界的な金利上昇を促すとの危機感も芽生え始めており、欧州や英国の債券相場でも27日には長期金利が大幅に上昇。英国10年物国債(Gilt)の利回りは9ベーシスポイント上昇し、2011年7月以来の高水準となる3.06%に到達した。
金利の急速な上昇は住宅セクターをはじめ経済成長の足かせになる。とはいえ、債券投資家は米国が積極的な利上げを展開するとは想定しておらず、米国債利回りは3%近辺で落ち着きを示せるかが見所になる。《RS》
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