日清食品HD、中国のカップヌードル販売増で生産子会社を設立

2013年12月20日 18:47

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日清食品ホールディングスが公開した子会社の設立地域を示す図。

日清食品ホールディングスが公開した子会社の設立地域を示す図。[写真拡大]

 日清食品ホールディングスは20日、中国で販売しているカップ麺「合味道」(カップヌードル)の販売増に対応するため、広東省東莞市に包装資材を生産する子会社を設立したほか、福建省厦門市に「合味道」の生産子会社を設立することを決定したと発表した。

 広東省に設立した包装資材の生産会社「東莞日清包装」は、即席麺の包装資材の供給基地として、販売拡大への供給能力を強化するとともに、包材の生産を内製化しコストダウンを図る。稼働予定は2015年の1月。

 また、主要販売エリアである福建省に設立する生産会社「福建日清食品」では、増大する需要への対応、迅速な配送、物流費の削減などを図るという。稼働予定は2016年4月の予定。

 中国大陸ではこれまで、上海市と仏山市順徳区の2工場から商品を供給していた。

 同社によると、中国大陸エリアでは、カップ麺が所得の向上やライフスタイルの変化を背景に伸張しており、特に「合味道」が沿岸都市部を中心に人気を集め、売上が年4割程度増加するなど大きく伸張しているという。

 同社は、4月30日に発表した「日清食品グループ 中期経営計画2015」で、2015年度に約1,000億円の海外売上高を目標として掲げており、今回の生産子会社設立も中期経営計画の達成に向けた重要なアクションの1つとして位置づけているという。

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