今日の為替市場ポイント:米債務上限問題への不透明感は払拭されず

2013年9月26日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:29JST 今日の為替市場ポイント:米債務上限問題への不透明感は払拭されず

昨日25日のドル・円相場は、東京市場では98円49銭から98円80銭で推移。欧米市場では一時98円38銭まで下落し、98円43銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は、98円台で推移か。98円近辺には短期筋、個人勢のドル買いオーダーが残されており、ドル・円は98円台前半で下げ渋る可能性がある。

報道によると、米議会は11月15日まで政府機関の運営を可能にする継続予算決議を9月30日中に可決する見込みだ。確定的ではないが、政府機関が10月1日から閉鎖される可能性は低下したとの見方が広がっている。

ただし、予算関連の協議は10月以降も継続されること、ルー米財務長官は米議会に対して、デフォルト回避に向けた緊急措置は10月17日で尽きると伝えており、投資家の不安感は払拭されていない。

市場参加者の間では、どのような状況であっても米国債の債務不履行は絶対に起こりえないとの見方が多いようだ。米下院は早ければ27日にも、連邦債務の法定上限を現行の16兆7000億ドルから引き上げる法案を採決する可能性があるが、採決が先送りされた場合、投資家の不安感は増大し、株安・ドル安の相場展開となる可能性がある。《KO》

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