日本株見通し:エネルギー関連を中心に自律反発へ、iPS関連への物色も期待

2013年8月29日 07:58

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記事提供元:フィスコ


*07:58JST 日本株見通し:エネルギー関連を中心に自律反発へ、iPS関連への物色も期待

29日の東京市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。28日の米国株式相場はNYダウが3日ぶりに反発した。シリア情勢が緊迫度を増すなかで先行き不透明感が強まっているが、原油価格の上昇を受けてエネルギー関連がけん引。シカゴ日経225先物清算値は大証比15円高の13375円だった。この流れを受けて、日経平均は前日の大幅な下げに対する若干の自律反発が期待される格好。

ただし、シリア情勢の緊迫に加え、米国ではレーバーデーの祝日を控えているため、海外勢による資金流入は限られている。また、9月にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要日程も目白押しとなるなか、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。

物色の流れとしては資源関連に資金が向かいやすいが、国際帝石<1605>辺りに限られそう。また、個人主体によるテーマ株などとなり、防衛関連には引き続き関心が向かいやすいだろう。安倍首相は中東訪問で、日本企業の中東ビジネスを全面支援する姿勢を鮮明にしており、医療やインフラ整備、植物工場などの関連に注目したい。

そのほか、政府・与党は今秋まとめる成長戦略第2弾に盛り込む設備投資減税は前倒しで議論し、9月中に決めると報じられている。設備投資関連への物色がみられるかが注目されるところ。さらに、人間のiPS細胞から直径約4ミリの立体的な脳組織を作ることに成功したと、豪州や英国の研究チームが発表したと報じられており、iPS関連への物色も期待されよう。《TN》

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