中国の「シャドーバンキング」の融資拡大に歯止め、7月の貸出額は急減

2013年8月14日 10:32

印刷

記事提供元:フィスコ

*10:32JST 中国の「シャドーバンキング」の融資拡大に歯止め、7月の貸出額は急減
中国人民銀行(中央銀行)が発表した最新データでは、7月の社会融資規模が8088億元(約12兆9408億円)に減少し、6月を2287億元下回ったという結果が示された。元建て新規貸出額は7000億元と全体の87%を占めた。正規の銀行以外の金融機関である「影の銀行(シャドーバンキング)」の貸出額は1000億元前後にとどまり、昨年から大幅に縮小した。

一連の貸出規制を受け、シャドーバンキングは過去2年に急速に成長し、昨年の融資残高は社会融資規模の52%を占めた。今年1-3月期にピークの54%まで拡大し、初めて市中銀行の融資残高を上回ったという。ただ、この比率は今年上期に50%まで低下し、7月には13%まで急減。業界専門家は、金融当局が理財商品(金融商品)への規制を強化したと同時に、シャドーバンキングや地方融資プラットホーム(地方政府が資金調達するために設立した会社)に対する調査に乗り出したことが奏効したと分析した。《ZN》

関連記事