世界で日本食ブーム、輸出増につなげる努力を

2013年7月22日 16:42

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記事提供元:フィスコ


*16:42JST 世界で日本食ブーム、輸出増につなげる努力を
2012年秋、日本貿易振興機構(ジェトロ)が、中国、香港、台湾、韓国、米国、フランス、イタリアの7カ国・地域の消費者2800人を対象に行った「好きな料理かつ外食で食べる外国料理は何ですか」という質問(調査実施国の料理は除く)に対して、米国を除く6カ国・地域で日本料理がイタリア料理やタイ料理、中国料理などを抑えてトップとなった。
7カ国・地域全体でも日本料理が21.1%でトップ。2位はイタリア料理の12.8%、3位はタイ料理の10.5%、4位は中国料理の9.3%、5位は韓国料理の8.5%となった。
寿司・刺身、焼き鳥、天ぷらに加え、アジアや米国では日本のラーメンが、欧州では日本のアニメの影響からカレーライスが人気だと言う。
農水省によれば2009年の世界の食市場(加工食品・外食産業)は340兆円だったが、2020年には680兆円に倍増することが見込まれている。このうち中国・インドを含むアジアでは2009年の82兆円の市場規模が229兆円へと約3倍に増えると見ており、これをふまえ農林水産物・食品の輸出額を2020年までに1兆円へ拡大するという目標を掲げている。
日本食は世界の健康志向の人から注目されていることや、日本の物は高品質で信頼されていることからも、この日本食ブームに乗り日本食の良さをもっとアピールして、一過性のブームに留まることなく、日本からの食材の輸出を増やし、目標以上の輸出増を実現したいところだ。《YU》

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